2006年 05月 07日
生きてるまち
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連休中の話をもうひとつ。
前の記事で書いた心地の良さの理由のひとつ「ノスタルジックな感情」についてです。
長野県白馬村にある青鬼(あおに)という集落に行ってきました。
(江戸後期から明治期の建物が14戸ある)
この集落は伝統的建造物群保存地区にも指定され現在は15戸(うち1戸は近年
建設された住宅)からなっています。
伝建地区を訪ねると独特のやるせなさを感じる時があります。
それは伝建地区に指定されたがゆえの住民の負担がいかほどのものかを感じる時。
伝建地区の多くはその特性ゆえある程度は観光地化される宿命にあります。
毎日、ひっきりなしに人が訪れ、写真を撮っていく。もちろん私もその一人で
あるのですがが、そこで思うのは、そこに住み続けている住民の方々が
その土地らしい生活を続けていられるのかどうか。
(棚田100選に選ばれている田んぼを耕す)
「その土地らしい生活を続けること」を考えたとき旧街道筋の宿場町であれば
もともと旅館や飲食店等サービス業を生業としてきたため現代に生き続ける方法も
模索していけそうな感もありますが、農村集落においては農業をこれからも続けていくことが
唯一のしかも困難な方法だと思える。
そんな中でここの集落では日々の生活が息づいている様子がわかります。
ここ10年の間に建てられたと思われる1戸の白い在来木造住宅は、少なくともこれからも
ここに住もうと考えている家族がいるということをあらわしています。
この地区が伝建地区に指定されたのは平成13年のことなのでおそらくこの白い家が
建てられた後だと思います。伝建地区としてはふさわしい建物ではないが、この集落の
未来志向をシンボリックに表現していると感じました。
(毎日使われる道具に日々の生活が映し出される)
私が心地いいと感じるノスタルジックな感情とはこういうことです。
粛々と今を生き、未来につながっていきそうな昔からあるよいモノ(イエ)。
こういうものに囲われたりそれが視界の一部に入ってくると心地よいと感じます。
地元の方々の話を聞くことで尚いっそうその心地よさは増していきます。
こちらから一言「こんにちは」と声をかければあとは「どこから来たんだい」とか
「どこに泊まってるの」とか訪ねてくれます。
そうしたら後は流れにのって話を続ければいい。2、3言で終わることもあるし、
5分も話すこともある。そんな会話が一言でもできればと思っています。
このあたりは山々の雪形が有名です。
白馬(はくば)村なのに白馬(しろうま)岳というのはなんでかなと思っていたのですが
代馬(代掻き馬)が白馬となったとわかって納得。
前の記事で書いた心地の良さの理由のひとつ「ノスタルジックな感情」についてです。
長野県白馬村にある青鬼(あおに)という集落に行ってきました。
(江戸後期から明治期の建物が14戸ある)
この集落は伝統的建造物群保存地区にも指定され現在は15戸(うち1戸は近年
建設された住宅)からなっています。
伝建地区を訪ねると独特のやるせなさを感じる時があります。
それは伝建地区に指定されたがゆえの住民の負担がいかほどのものかを感じる時。
伝建地区の多くはその特性ゆえある程度は観光地化される宿命にあります。
毎日、ひっきりなしに人が訪れ、写真を撮っていく。もちろん私もその一人で
あるのですがが、そこで思うのは、そこに住み続けている住民の方々が
その土地らしい生活を続けていられるのかどうか。
(棚田100選に選ばれている田んぼを耕す)
「その土地らしい生活を続けること」を考えたとき旧街道筋の宿場町であれば
もともと旅館や飲食店等サービス業を生業としてきたため現代に生き続ける方法も
模索していけそうな感もありますが、農村集落においては農業をこれからも続けていくことが
唯一のしかも困難な方法だと思える。
そんな中でここの集落では日々の生活が息づいている様子がわかります。
ここ10年の間に建てられたと思われる1戸の白い在来木造住宅は、少なくともこれからも
ここに住もうと考えている家族がいるということをあらわしています。
この地区が伝建地区に指定されたのは平成13年のことなのでおそらくこの白い家が
建てられた後だと思います。伝建地区としてはふさわしい建物ではないが、この集落の
未来志向をシンボリックに表現していると感じました。
(毎日使われる道具に日々の生活が映し出される)
私が心地いいと感じるノスタルジックな感情とはこういうことです。
粛々と今を生き、未来につながっていきそうな昔からあるよいモノ(イエ)。
こういうものに囲われたりそれが視界の一部に入ってくると心地よいと感じます。
地元の方々の話を聞くことで尚いっそうその心地よさは増していきます。
こちらから一言「こんにちは」と声をかければあとは「どこから来たんだい」とか
「どこに泊まってるの」とか訪ねてくれます。
そうしたら後は流れにのって話を続ければいい。2、3言で終わることもあるし、
5分も話すこともある。そんな会話が一言でもできればと思っています。
このあたりは山々の雪形が有名です。
白馬(はくば)村なのに白馬(しろうま)岳というのはなんでかなと思っていたのですが
代馬(代掻き馬)が白馬となったとわかって納得。
by kokonoma
| 2006-05-07 23:12
| 日々 の記憶